電線管の種類と規格

電気設備の知識と技術 > 電気設備設計の基礎知識 > 電線管の種類と規格

電線管とは

スポンサーリンク

電線管は、絶縁電線を衝撃や張力から保護するための配管で、ケーブル保護にも用いられる金属または合成樹脂を材料とした電気工事部品のひとつである。電線管には、電線類の衝撃保護、電線類を隠ぺいすることによる美観の向上、隠ぺい時の電線引替えなどを容易に行うなど、多くの役割がある。

電線管内に絶縁電線やケーブルを入れることで、直射日光による劣化、衝撃による断線などから電線を保護し、安全な送電が可能となるため、幹線工事や配線敷設に広く用いられている。

電線管を用いた工事は、先行して敷設した配管内部に、電線やケーブルを後から通さなければならない。配管サイズの選定においては「電線がスムーズに入線できること」「配線の引替が容易であること」などが求められる。

多条敷設による許容電流の低減

電線管内に多数の電線を収容すると、電線からの放熱が阻害され、電線が本来持っている許容電流が小さくなるという弊害がある。分電盤への立ち上がりなど、電線管が集約するような部分があると、放熱が阻害されて許容電流が減少する。

許容電流が小さくなることで、電線が異常発熱するおそれが高くなり危険である。許容電流を大きくするため、ケーブルサイズを上げるのはコストアップの原因であり、できる限り避けることが望まれる。

電線管は、絶縁電線を敷設するために用いるだけでなく、本来そのまま天井裏に敷設してよい「ケーブル工事」においても、衝撃やキズの防止、後からの引き換え・交換が容易にできるように、といった理由で敷設することもある。

現在では、屋内配線工事のうち天井内配線工事は、多くが「VVFケーブル」を使用したケーブル工事であり、IV線のシースのない絶縁電線を、電線管に収容する配線工事は行われない。

電線管の種類と基礎知識

電気設備の知識と技術 > 電気設備設計の基礎知識 > 電線管の種類と規格