アンシラリーサービス

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アンシラリーサービス

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太陽光発電や風力発電、コージェネレーションシステムなどを設置し、需要家側から送配電網に対して発電した電力を逆潮流させる場合、電力会社の電源品質を乱す原因となるため、電力会社側は周波数や電圧などを安定化させ、電源品質を維持するための技術や装置への投資が必要となる。

電力会社が送配電設備の周波数制御を行い、電気の品質安定を図るための機能をアンシラリー機能といい、これを維持するために「アンシラリーサービス」という名称で、需要家から電力供給を受けても、安定した電力を供給することを定めている。

電力の特性として、需要電力が供給電力を上回ると周波数は急激に低下し、需要電力が低下すれば周波数は上昇する。需要増による周波数低下を発電出力の増加で対応している。アンリラリーサービスは、送電電力の急激な変動に耐えられる水力発電や火力発電で行われ、これら発電設備の調速機能の維持・運用に必要なコストの一部を、需要家が負担することになる。

太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーを用いた発電設備は、火力発電や原子力発電のような安定した発電を期待できない。これらは電力会社の周波数変動の一因となるため、電力会社は自らの送配電設備や変電設備を用いて、周波数制御を行わなければならない。

アンシラリー機能は、電力会社が提供する電気の「周波数維持機能」であり、系統連系を求める需要家はアンシラリーサービス料金を支払い、電力会社の行う電源品質の維持に関わる費用を負担しなければならないとしている。

アンシラリーサービス料金は、電力会社によって規模が違うため、金額はそれぞれの電力会社によって定められている。現在はアンシラリーサービス契約1kWあたり、50円未満の金額設定としている電力会社がほとんどだが、電力自由化や、再生可能エネルギーの普及に伴い、100円に近い金額設定が今後見込まれている。

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